流行に左右されない「ニット」でファッションをもっと楽しむ!

 

ニット素材についてこのようなお悩みはありませんか?

 

「そもそもニット素材ってどんな素材のこと?」

「ニット素材の編み方や原料について知りたい」

「ニット素材のおすすめアイテムを知りたい」

 

ニット素材と言えば、ファッションアイテムの定番としても知られていますが、編み方や原料などさまざまな種類が存在していますので、ひとことで「ニット素材」と言われてもどんなニット素材なのかを知ることはできないのです。

 

また、「ニット素材=暖かい」というイメージを持っている方も多いと思いますが、実は春夏用のニットがあるくらいですので、かならずしもニット素材は暖かいとは限りません。

 

そこで本記事では、ニット素材についての基本的な知識やおすすめのニット素材のアイテムついて詳しくご紹介していきます。

そもそも「ニット素材」とは?

person holding knitted textiles

洋服によく使用されている「ニット素材」は、1本の糸を丸編みして作られる素材のことを指します。

 

ニット素材はよくセーターと間違われますが、ニット素材はそのもののことを指し、セーターはニット素材で仕立てられたトップス全般のことを指すので、ニットとセーターは別の意味がある言葉なのです。

ニット素材の編み方の種類は?

beige knitted mat

ニット素材の編み方は大きく分けて下記の3種類に分類されます。

 

・ハイゲージ

・ローゲージ

・ミドルゲージ

 

それぞれの編み方について詳しくご紹介していきます。

1.ハイゲージ

 

ハイゲージとは、ゲージ数を上げて編まれたニットのことを指し、編み目の細かいニット素材になります。

 

冬に着るような厚手のニットに比べて薄手のニットに仕上がるのですが、編み目が細かいので風を通しにくく保温性に優れているのです。

 

また、見た目がすっきりとしていて上品ですので、カジュアルシーンだけではなくビジネスシーンでも使用されることの多いニット素材になります。

2.ローゲージ

 

ローゲージとは、ゲージ数を下げて編まれたニット素材のことを指し、太めの糸で編み目の粗いニット素材になります

 

ニットの素材の編み目が粗いと、厚みのある生地を仕立てることができますので、保温性が高く暖かそうな見た目にもなるのです。

 

ローゲージのニット素材は、基本的にカジュアルシーンに使用される素材ですので、ビジネスなどフォーマルなシーンでは使用されません。

 

3.ミドルゲージ

 

ミドルゲージとは、ハイゲージとローゲージの中間くらいで編み込まれたニット素材のことを指し、厚すぎず薄すぎないニット素材になります。

 

1枚でも着れて適度なボリューム感のあるニットは基本的にミドルゲージで仕立てられていると考えておくといいでしょう。

ニット素材で使われる糸の種類は?

photo of threads and spice lot

一言で「ニット素材」といっても、実はさまざまな種類の糸から仕立てられています。

 

ニット素材に使用される主な糸の種類は下記の通りです。

 

・ウール

・カシミア

・モヘア

・シルク

・コットン(綿)

・レーヨン

・アクリル

 

それぞれの糸の種類について詳しくご紹介していきます。

1.ウール

 

ウール素材は、羊の毛から作られる素材のことです。

 

ニットでは定番の素材として知られており、保温性にとても優れています

 

ただ、低品質のウール素材のニットを選んでしまうと、肌触りが悪くチクチクとしてしまうこともあるので注意しましょう。

2.カシミア

 

カシミヤ素材は、中国・イラン・モンゴルなどに生息しているカシミヤヤギの毛を原料としている素材です。

 

高級素材としても知られていますので、高い保温性を保ちながら肌触りも良く、さらには高級感あふれる上品な光沢を放つ特徴を持っています。

3.モヘア

 

モヘヤ素材は、アンゴラ山羊の毛を原料としている素材です。

 

ふわふわとした質感が特徴的な素材となっており、上品な光沢感や軽さを持っています。

 

ただ、耐久性は低く、毛が抜けやすいなどのデメリットもありますのでお手入れは慎重に行うことが必要です。

4.シルク

 

シルク素材は、蚕(かいこ)の絹糸を原料とした素材です。

 

吸湿性・放湿性・保温性・上品な光沢など、さまざまなメリットのある素材ですが、採取できるシルクの量が限られていますので非常に高価な素材となります。

5.コットン(綿)

 

コットン(綿)素材は、さまざまな衣類に使用される定番の素材です。

 

肌触りが良くチクチクもしにくいためニット素材には向いているのですが、保温性が低いため冬場に使用するニットとしては不向きな一面もあります。

6.レーヨン

 

レーヨン素材は、木材パルプを再生して作られる化学繊維です。

 

高級素材のシルクに似せて作られているため、光沢感や肌触りがいいですが、耐水性が非常に悪いため洗濯などをすると色がすぐに落ちてしまう可能性もあります。

7.アクリル

 

アクリル素材は、アクリロニトリルという石油から作られる素材です。

 

ウールのような質感を持っているため保温性には優れていますが、毛玉ができやすかったり静電気が起きやすかったりするデメリットもあります。

ニット素材の種類

three gray, green, and white scarf on top of table

ここまではニット素材の編み方や原料の種類についてご紹介していきましたが、実はニット素材にはさまざまな名前が付けられています。

 

代表的なニット素材の種類は下記の通りです。

 

・天竺(メリヤス編み)

・スパンフライス

・綿ポンチ

・裏毛

 

それぞれの種類について詳しくご紹介していきます。

1.天竺(メリヤス編み)

 

天竺(メリヤス編み)は、Tシャツやカーディガンなどに使用される編み方です。

 

比較的薄めに編まれるので、サラリとした肌触りや通気性の良さが特徴となります。

 

伸縮性が低めですのでご自宅で洗濯をしてもヨレにくいですが、先端が丸まりやすい特徴もあるので注意が必要です。

2.スパンフライス

 

スパンフライスは、ポリウレタンなどの伸縮性のある素材に使用される編み方です。

 

伸び縮みしやすい素材ですので、Tシャツなどの袖口に使われることも多いですし、フィット感のあるTシャツなどに使用されることもあります。

3.綿ポンチ

 

綿ポンチは、ストレッチ性が高くハリのある編み方です。

 

いわゆるジャージ生地のことを指し、滑らかな質感ながら保温性の高いという特徴があります。

4.裏毛

 

裏地は、スウェットやトレーナーなどに使用されることが多い編み方です。

 

保温性も高く伸縮性のある厚手な生地ですので、とても簡単に扱うことができます。

ニット素材のおすすめアウター

 

ニット素材が使用されているおすすめのアウターは下記の3つです。

 

・リンキング ニットジャケット

・ニットソーカーディガンジャケット

・コンビネーション ライトブルゾン

 

それぞれのアウターについて詳しくご紹介していきます。

1.リンキング ニットジャケット

リンキング ニットジャケット

リンキング ニットジャケットは、ポールスミスから販売されている本格的なテーラードジャケットを意識してデザインされたニットジャケットです。

 

まるでカーディガンのような軽い着心地ですので、カジュアルなビジネスシーンはもちろん、休日のカジュアルコーデなどでも普段使いできます。

2.ニットソーカーディガンジャケット

ニットソーカーディガンジャケットは、ブラックレーベル・クレストブリッジから販売されているカーディガンジャケットです。

 

織り込みながらデザインを施していく「ジャカード生地」が使用されているため、厳密にはニット素材ではありませんが、まるでニットの素材のような見た目をしています。

3.コンビネーション ライトブルゾン

コンビネーション ライトブルゾンは、イタリアの老舗コートブランド「HERNO」の商品がセレクトショップであるBEAMS(ビームス)から販売されているブルゾンです。

 

コットン素材をリンクス編みにて大きめなニットに仕立てられているため、保温性はもちろんスポーティーさを演出して上品なカジュアルスタイルのファッションを楽しむことができる1着になります。

まとめ

 

本記事では、ニット素材についての基礎知識やおすすめのニット素材アイテムについて詳しくご紹介していきました。

 

ご紹介した通り、ニット素材にはさまざまな種類がありますので、ニット素材の知識を身に付けてから自分にピッタリのニット素材を選ぶことで、よりニット素材を使用したファッションを楽しむことができます。

 

また、ご自宅でのお手入れ方法やニット素材を身につける頻度などによってもピッタリのニット素材はありますので、ぜひ本記事を参考にしてニット素材にこだわってみることがおすすめです。

 

機能性もファッション性も兼ね備えたニット素材、その違いを理解してその季節にピッタリのニット素材を選んでみてはいかがでしょうか。

おすすめの記事